NO.99 2018.7.4

今井大介/Daisuke"D.I"Imai

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とにかくR&B、HIPHOPが大好きでたまらなかった中学高校時代、80年代から90年代前半はまさに音楽界に音の革命が起こった時期でした。それまでの生演奏から、いわゆるシンセサイザーを使った打ち込み並びにサンプルを多用したサウンドが台頭。その立役者の一人である天才プロデューサーTeddy Rileyに強い憧れを抱き、私の音楽人生が始まりました。

 20才でロサンゼルスに留学し、シンガー・ソングライターとして活動する一方地元ロングビーチ出身のRAP Artistをプロデュース。私としては歌手としてでもプロデューサー、トラックメイカーとしてでもどちらでも良いのでなんとか音楽業界に食い込みたく悪戦苦闘する日々。。。

 そんな私に転機が訪れたのは日本で活躍する現地のプロデューサー”Joey Carbone”との出会い。彼は私のシンガー・ソングライターとしてのスキルを大変高く評価してくれて、日本で歌手として売り込んでくれるということでしたので、すぐに日本語のデモ制作に取り掛かりました。

 同時期にロサンゼルスに住んでいたAIとは当時から深い親交があり、年は離れていますがお互い友人でありながら音楽家として切磋琢磨しあう仲でした。そんなAIからBMG JAPAN RCAと契約が決まったと報告を受けたのが1999年の秋頃、喜びの中「自分も早く同じ所に行かなくてわ!」と発破をかけたその3ヶ月後、なんと私も同じBMG JAPANからお声をかけて頂き契約。但し私は別レーベルのARISTAに所属となりました。そしてその頃制作したAIのデモ”24/7”,”Never Love This Way”が採用となり帰国後レコーディング。私たちは2000年11月22日の同日デビューということもあり、幸運なことに私は歌手と作家の同時デビューを果たすことが出来ました。
 その後、歌手として私は日の目を見ることはありませんでしたが、2002年にCHEMISTRYさん、鈴木雅之さん、中島美嘉さんらに楽曲提供をさせて頂いた流れもありすんなりと作家業へと軸を移すことができ、2011年には当時所属していたavex rhythmzoneから念願の3枚目のアルバムをリリースすることも叶いました。現在も大変恵まれて充実した音楽人生を歩ませて頂いており、未来の為に後進の育成にも勤しむ毎日であります。


◎今井大介/Daisuke"D.I"Imai profile
1975年3月13日生、東京都出身 札幌市在住
1995年よりロサンゼルスに滞在、1999年Musician Instiuteに在学中プロデューサーJoey Carboneに見出され2000年BMGより歌手デビュー。4枚のシングル、2枚のアルバムをリリース後、2002年より活動の軸をサウンド・プロデューサーに移行し倖田來未、 BENI、SMAP、遊助、AI、CHEMISTRY、東方神起、鈴木雅之、BoA、May J.など50組を超えるアーティスト達に280曲以上の楽曲を提供。これまでにレコード大賞金賞、9個のゴールドディスク、13個のプラチナディスクを獲得。2011年5月、9年振りのアルバム『room106』をD.I名義でavexよりリリース、BENIをフューチャーした『L.O.V.E』は数々の配信チャートで1位を獲得。2014年自身が発掘したカナダのコーラスグループ、ルーカス・ティーグをアカペラJ-POP カバーという形でトータルプロデュース、2015年春アルバム4Voicesをavexよりリリース。2015年夏より拠点を札幌に移す。2016年度より株式会社ディグズ・グループのプロデューサーに就任し札幌~東京~世界へと音楽をコネクトしてゆく。


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